スーパー戦隊っていつから歴史的に連続性のあるものとして設定され始めたのですか?
基本的にはスーパー戦隊には連続性はありません。
例外としてデンジマンとサンバルカンについてはサンバルカンが
デンジマンの後日談となりますが、それ以外の作品は
いわゆるパラレルワールド的な取り扱いになります。
強いて連続性を取り上げた作品を挙げると、
最初のものは「オーレンジャーVSカクレンジャー」になり、
これ以降、(一部の休止を挟んで)戦隊VSシリーズが
続いているので、この作品からということはできるでしょう。
そういう取り扱いにしないと、設定上で細かい矛盾が
出てきてしまうからですね。
(ゴーカイジャーにも死んだはずの人が初回の
大戦の回想シーンにいましたよね)
でも最近は大きなお友達も多いので、できるだけ矛盾が
出ないようにクロスオーバーさせているようです。
上記を踏まえた上で、連続性を謳ったものを挙げると、
まずはゴレンジャーとジャッカー電撃隊。これが、
今日まで続く戦隊VSシリーズの元祖ともいえる作品です。
ちなみにこれを正式設定とすると、この作品では、
世界各地でV3、アマゾン、キカイダーがクライムと戦っている
ことになりますので、仮面ライダー、キカイダーシリーズとも
連続性が生まれることになります。
続いて上述のデンジマンとサンバルカン。
こちらはTV放映の内容が連続しており、完全に連続です。
次がターボレンジャー第1話。
当時はゴレンジャーとジャッカーを含めなかったため、
10周年記念として、この2戦隊を除く10作品のメンバーが
勢ぞろいしています。
(ターボレンジャーが共闘を断った後、どこに消えたかは不明)
続いてカクレンジャーの時に「スーパー戦隊ワールド」という
形でファイブマンからカクレンジャーまでが集まっています。
その後、「オーレンジャーVSカクレンジャー」から
「ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕」に至ります。
中でも画期的だったのが、「ガオレンジャーVSスーパー戦隊」で、
ここでビックワン(ジャッカー)が参戦したことで、
ゴレンジャーからガオレンジャーまでが繋がったことになり、
それ以降の戦隊までの流れが繋がったといえます。
まとめると、
①ゴレンジャー~ジャッカー (ジャッカーVSゴレンジャー)
②デンジマン~サンバルカン
③バトルフィーバー~ターボレンジャー (ターボレンジャー)
④ファイブマン~カクレンジャー (スーパー戦隊ワールド)
⑤オーレンジャー以降 (VSシリーズ各作品)
という流れがあり、
⑤の「オーレンジャーVSカクレンジャー」で、
ファイブマン以降の作品が繋がり、
⑤のうち、「ガオレンジャーVSスーパー戦隊」で、
全ての作品との連続性が描写されて、
以降ゴーカイジャーまで続くということになります。
初代のゴレンジャーが劇場版「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」において、ジャッカーほかV3やアマゾン、キカイダーといったヒーローたちと同軸の世界観で描かれました。その後キチンとした連続性を持たせたのはデンジマンとサンバルカンだけであり、へドリアン女王の続投で明確にされています。それ以降はVSシリーズにおいて連続性を表現していますが、これが果たしてホントの世界観なのかは微妙です。本編では前作のことが一切語られませんし、VSシリーズ自体がパラレルの可能性もあります。
ガオレンジャーやボウケンジャーの場合にVSスーパー戦隊で過去の歴代戦士が登場し、近年ではアバレンジャーの「恐竜や」というカレーショップ繋がりで世界観を更に共有していますが、本編で前作等を継承する描写が無い以上は微妙な判断となります。唯一説得力があったのは「忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー」において、おぼろサンがモニターに映っているガオレンジャーを鷹介たちに説明している時、「あんたらが人知れず修行していた時にオルグと闘っていた・・・」みたいなことを言っていたので、”ハリケンジャーが人里離れた場所に居てガオレンジャーの存在が判らなかった”という設定。これは納得できましたけど。
他にもタイムVSゴーゴーVでメンバーの一部がそれぞれの存在を知っていたような描写もありましたが、全てが繋がっているという表現には至っていません。
どこまでがオリジナルでどこまでがパラレルなのか、逆に曖昧なままの方が楽しめる気がします。本気で世界観を繋ごうとすると、つじつまが合わないことが多いと思いますから。
『ライブマン』はシリーズ10作記念(当時はバトルフィーバーが第1作とされた)で製作されたので、少なくともそれ以前でしょう。
80年代初頭には既に「戦隊シリーズ」の名が用いられるようになったとする資料もあります。
現在のように、「ゴレンジャーを第1作とするシリーズ」と設定されたのは1993年の『ダイレンジャー』からですが、それ以前にも一部では「戦隊シリーズ」にゴレンジャー・ジャッカーを含める媒体も存在したようです。
現在シリーズの総称としては「スーパー戦隊シリーズ」の名が用いられていますが、かつては「超世紀全戦隊シリーズ」とも呼ばれていました。
この「超世紀~」という呼び名は現在では使われなくなりましたが、『ボウケンジャーVSスーパー戦隊』の主題歌「伝説」の歌詞には「超世紀スーパー戦隊 いつの時代にもそこに~」という形で採用されていますね。
【補足】
各作品はそれぞれ独立した世界であるので、それぞれの作中には「スーパー戦隊という概念」はありません。
例えば、オーレンジャーとゴーゴーファイブはともに1999年に活躍した戦隊。作品としてはオーレンジャーより後発に当たるカーレンジャーやメガレンジャーは時系列的には「オーレンジャーの先輩」になってしまいます。
また、初代の戦隊はゴレンジャーですが、シンケンジャーやハリケンジャー、ガオレンジャー、カクレンジャーなどは数百年前より先代が活躍していますし、ギンガマンに至ってはリョウマ達で133代目。その歴史ははるかにゴレンジャーより先んじています。
ゴーカイジャーやVSシリーズは例外です。
そもそも誤解がありますが、スーパー戦隊の世界は基本的に連続性はありません。
本編中で明確に「繋がっている」とされているのはデンジマンとサンバルカンの2作品のみ。
オーレVSカクレンジャーから始まるVSシリーズも、敵幹部の生死や新ロボの有無(新しいロボがいるのに、もっと前に倒した幹部が普通に出てくる)など本編と矛盾する設定が各所に存在し、あくまで"外伝的なお祭り作品"とするのが公式見解。
ゴーカイジャーでも、本編中で戦死したキャラがレジェンド大戦に参加するなどやはり原典と矛盾があり、「各作品本編とは別で、34の戦隊によって守られ続けた世界」が舞台であると思われます。
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